兵庫県の井戸敏三知事は4日の定例記者会見で、家電大手のシャープが台湾の鴻海精密工業に再建支援を求める方針を決めたことについて「世界企業の傘下に入ったからといって大騒ぎすべきではないのでは」との見方を示した。世界的な電機メーカーの再編として「もう少し世界的な視野で捉えるべきではないか」と語った。報道などではシャープは鴻海の傘下に入ることで協議が進んでいるとも伝わった。

 液晶技術などの流出が懸念されていることについては、「まったく知らないうちに(シャープの技術が)盗まれる、流出するわけではないだろうから、それなりの協力の中で(新たな製品などに)活用されていくとも捉えられる」と述べた。

 一方で、「日本企業だって多くの世界の企業をM&A(合併・買収)で買っている」とも指摘。日本企業が買収を受けた場合にだけ、大きな話題になるようでは「相変わらず島国意識が残っていると考えることもできる」とも話した。

 記者の質問に答えて一通り見解を述べた後、「兵庫県庁も、もっとグローバル化しないと。言われそうだから先に言っておかないと……」と付け加えた。